いまむぅのラノベ大好き!

ラノベとは、ライトノベルの略。最近はアニメ化されるラノベも増えています。もちろんアニメ化されていないラノベでもおすすめのラノベは沢山あります。記事の中からお気に入りのラノベが見つかりますように。

黒鳶の聖者〈1〉追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める(オーバーラップ文庫)

Ⅰ.Data

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 作者:まさみティー

イラスト:イコモチ

初版:2020年11月25日

ページ数:382

 

Ⅱ.Score

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普通の冒険者、冒険者ギルドの話なので、ファンタジー度「4」。冒険者同士の男女関係の話は出て来るのですが、少し中途半端感があり、キュンキュン度「3」。中途半端感が否めない割には物語が少々長すぎる感じがあるので、ストーリー「3」。総合でも「3」とさせていただきます。

 

Ⅲ.Impression

なんか、Score欄で酷評した感じがしますが、冒険者、冒険者ギルドの話としてはとても良く出来たラノベだと思います。

良く出来ているんですが、良く出来ているだけに僕の要求が大き過ぎて、この表現が正しいのか分かりませんが、中途半端感が否めないんだと思います。

 

中途半端だなと感じた一番のところは、作者先生は主人公である「黒鳶の聖者」と「幼馴染みの冒険者エミー」との恋愛と、「黒鳶の聖者」と「宵闇の女神シビラ」との恋愛とのどちらをメインにを描きたかったのか明確に伝わってこなかったという点です。一夫多妻の文化がある国ならいざしらず、やっぱり恋愛対象はただ一人の方がキュンキュンすると思うんです。

 

それから、ラノベなのか文学作品なのかが中途半端に感じられました。ラノベと文学作品はどう違うんだと聞かれると返答に困りますし、その違いは無いというのが正解なのかもしれないのですが、この作品、作者先生が一生懸命文学的表現をしようとしているのが僕には感じられました。そのおかげで、ストーリー的にも少々冗長に感じられてしまうんだと思います。

あとは細かい点ですが、「勇者」「聖騎士」「賢者」「聖者」「神官」「女神」などなどが、どのような性格のジョブなのか、前段でもう少し説明があった方がいいのではないかと思いました。この手のゲームには色々な職業が出て来るのは知ってますし、語感からある程度は想像できるのですが、このラノベ、ジョブの違いが重要な鍵を握ってますもんね。

それから僕的には、主人公を追い出したパーティーがもっとひどい目に遭って欲しかったです。勧善懲悪の文化に育った僕としては、それで溜飲を下げたかったなと。

さらに言えば、主人公を追い出したパーティーに近づいた謎の美女ケイティの正体が明らかにされる前に第1巻の終わりとなってしまったところが気になりました。悪者だと確定してないのに、幼馴染の冒険者エミーがパーティーから抜けようと思うかなと疑問に思ってしまいました。

 

まぁ、謎が多い方が次巻への期待が大きくなりますもんね。次巻での美女ケイティの活躍楽しみにしています。

 

Ⅳ.Goods

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オーバーラップ文庫にいつも付いてるオマケです。

作者先生のお考えが分かって楽しいです。