Ⅰ.Data
イラスト:白羽 奈尾
ページ数:277
Ⅱ.Score
エッチなことばかり言うキャラクターも出て来るには出て来るからエッチ度「2」、トイレの中でお弁当食べる女の子との絡みは少しキュンキュンするのでキュンキュン度「2」、ギャグ系ラノベだが全然面白くないのでギャグ度「2」、その他は「1」で、つけることはないだろうと思っていたまさかの総合「1」です。
Ⅰ.Impression
まずストーリー性も何もなく、行き当たりばったりで書かれたように感じます。登場人物のキャラクターはそれぞれ面白いのにとても残念です。僕が好きなのは中二病の女の子。その子がトイレでお弁当を食べる場面に主人公が遭遇するのですが、そこで語られる彼女の他人との距離の取り方は、もちろん常識からは全く外れているのですが、人見知りの僕的には十分に共感できる部分があり、なにか甘酸っぱい感傷に浸れます。
でも、多彩なこゆいキャラクター達がガンガンしゃべりまくり、主人公は男だし、一人称が「ボク」の女の子もいるので、会話がカオスで、さらにはオタク文化の知識も必要とする会話もふんだんに出てくるので、作者は満足でしょうが、僕のようなトーシロには物語もカオスとなってしまうわけです。
そして、全体的にカオスなドタバタギャグが織り込まれているのですが、ドタバタギャグがあまり好きではないお上品な僕には全然面白くありませんでした。
唯一良かった点と言えば、志瑞 祐先生の「聖剣学院の魔剣使い3」の発売日に読了することができた点でしょうか。
追伸:このラノベ、第1巻のストーリー中にずうずうしくも第3巻が出てきます。こんだけけなしといてなんなんですが、僕の机の上には第2巻と第3巻もキチンと並んでおります。