Ⅰ．Ｄａｔａ
イラスト：茨乃
ページ数：315
Ⅱ．Ｓｃｏｒｅ
ファンタジーと言うとどうしても欧米物を思い起こしてしまいますが、このラノベは日本史、しかも安土桃山時代を題材にしている点で非常に稀有なラノベで、間違いなくファンタジー度「５」。また浅井３姉妹との恋の駆け引きが楽しめるという点でキュンキュン度「４」。少しエッチな場面もありエッチ度「３」。お市の方のの発言が微笑ましく、ギャグ度「２」。総合評価は限りなく「５」に近い「４」です。少し減点したのは、最後の方でグルメ本でもないのに現代料理のレシピ紹介が何種類もあり、少ししつこいかなと思ってしまった点です。それ以外はほぼ満点のラノベです。
Ⅲ．Ｉｍｐｒｅｓｓｉｏｎ
昔、中国の三国志を題材にした歴史シミュレーションゲームはやったことありましたが、「信長の野望」はやったことがありませんでした。おそらく作者は歴史シミュレーションゲーム、分けても「信長の野望」が大好きなのだと思います（違ってたらゴメンナサイ）。歴史シミュレーションゲームが大好き、そして織田信長が大好きだということがひしひしと伝わってくる作品です。大好きなもののことを書いた作品はとても面白いです。信長や浅井３姉妹に気に入られて親しくお話するなんてこと、やっぱり憧れますよね。ましてや主人公はお茶々と結婚までしています。あの淀殿と結婚ですよ。圧倒的なロマンを感じます。淀殿は豊臣の実権を握って徳川と戦った女性と聞いていますので、そんなに可愛らしいイメージは無く、どちらかと言うと怖い女性のイメージを僕は持っていますが、このラノベの中では浅井３姉妹はとっても可愛らしい姉妹に描かれているのも嬉しいところです。
そして、主人公に絡む女の子達は浅井３姉妹だけではありません。下働きの桜子、梅子、桃子って女の子達も登場します。信長から与えられた３人の女の子、主人公のために一生懸命働きます。僕は彼女達の納豆の作り方が好きですね。美少女が一晩抱いて寝て作る「美少女納豆」、是非食してみたいものです。こんな子達、もし僕が主人公だったら即刻お手付きになってしまうと思いますです、ハイ(^^;
納豆で思い出しましたが、この作者の先生、茨城県のことを心底愛しておられるようです。何かを大好きなに思っている人が書く物語、何度も言うようですがとても面白いです。是非、読んでみてください。
