Ⅰ.Data
イラスト:麻先 みち
初版:2019年11月20日
(ただし、2017年12月に出版された単行本の文庫版です。)
ページ数:357
Ⅱ.Score
魔法系の冒険者が魔物を倒していくって物語で、ファンタジー度「4」。で、冒険者がパーティーを組むわけですが、言ってみれば魔法剣士と薬師のラブコメなわけで、キュンキュン度「5」。エッチな場面とギャグ要素は無いのでそれぞれ「2」。総合「4」にさせていただきました。
Ⅲ.Impression
勇者が出てきて、魔物を退治していくと言うラノベは良く見るわけでして、その中でも戦士や魔法使い、ま、たまにはこのラノベみたいに回復役の薬師がパーティーを組んで冒険をする物語ってのはドラクエのようなゲームにでさえ存在するわけです。ただ、このラノベが普通のドラクエ物と違うのは、魔物退治が主なストーリーなのではなく、主人公の薬師(女の子)と魔法戦士(物語の中では、いかついおじさんのように書かれていますが、イラストを見るとイケメン)が恋に落ちちゃうラブコメなのです。今まで読んできたラブコメは高校の同級生だったり、職場の同僚だったりとわりとリアルなシチュエーションの場合が多いのですが、このラノベはファンタジーでありかつラブコメなので、いわゆる一粒で2度美味しいってやつなのです。
そしてこのラノベ、「ヒロインが幸せになる小説が大好き」という作者が書いているだけあってもちろんハッピーエンドなわけですが、途中望ましい展開ばかりではなく、ハラハラする場面もあり、ドキドキしながら読めるのです。
でもね、「魅了の魔法」を「解除札」で解除するっていうところはどうも、、、。やっぱり、イケメン魔法戦士が「キャルーーー」(あ、主人公の名前です。)って叫んだところで、とか、熱い接吻わ交わしたところで正気に戻るって方がもっとドキドキしちゃうと思いまいます。
あと、ファンタジー度を満点にしなかったのは、出て来る魔物が「野猿」、、、。高崎山かって、突っ込みたくなります。
あ、最後けなして終わるのは嫌なので、、、。冒険ラブコメという新ジャンルとも言えるこのラノベ、僕も大好きな、いわゆる俺得な物語でしたよ。