Ⅰ．Ｄａｔａ
イラスト：にぃと
ページ数：285
Ⅱ．Ｓｃｏｒｅ
学校の授業でアバターによるモンスターハントがあるというめずらしい設定なのでファンタジー度「４」、「ぼっち」好む者同士が惹かれあう物語なので、キュンキュン度「３」、エッチ度おまけで「３」、総合「３」とさせていただきます。
Ⅲ．Ｉｍｐｒｅｓｓｉｏｎ
少し前の名作映画「アバター」を観たことがありますか？たぶん、あの世界が授業に採用されている学校という設定なのだろうと思います。「たぶん」と言うのは、あの世界を文章で表現するのは難しいし、読者側の僕としても想像力が豊かでないと作者の意図した世界を忠実に思い描いて読み進めているのかどうか自信がないからです。しかも、登場する学生がそれぞれ特別なスキルを持っていて、そのスキルの説明が僕のプアーな知識では理解が追い付かないのです。さらに、登場人物がみんな男でも女でも同じような言葉遣いなので、途中で誰が喋っているのか分からなくなります。つまり、難しい。難しいというのはカッコ良いんだけど、ラノベにとっては致命傷かなと思います。
ただし、学校の授業にアバターによるモンスターハントがあるという設定はとても面白いし、大好きです。そのアバターフィールドで恋の駆け引きが展開されるのも。
最後に気になった登場キャラクターを２つ紹介しておきます。一つは「大福」というロボット(?)。僕もこんなＡＩを作って日常生活をサポートしてもらいたいなと思います。あと、ほんとはその子のことが大好きなのに意地悪しちゃう油須原さん。最後にやっつけられちゃって可哀そう。好きな子に意地悪しちゃう気持ちとても良く理解できるので、最後は素直な性格に更正させ、立ち直らせるハッピーエンドが僕的には理想的なストーリーかなと思いました。
