Ⅰ.Data
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Ⅱ.Score
いきなり批判めいていて恐縮ですが、このラノベ、多分途中まで書いて、しばらく時間が経ってからまた追加したもの感が滲み出ています。すなわちストーリーが破綻しています。そこで、今回からScoreのレーダーチャートに「ストーリー」というカテゴリーを追加してみました。また、いままでのチャートは最小値を1にしていたため形が悪かったのですが、表示上最小値を0にすることにより、少し見やすくしてみました。
というわけで、このラノベのストーリーは「2」。「えっちなバトル」参加者の中には両想いになっていくペアもいるので、キュンキュン度「3」。「快感学校」で「えっちなバトル」っていうくらいですからエッチ度「4」。総合「3」とさせていただきます。
Ⅲ.Impression
さて、その気になる「えっちなバトル」はどんなゲームかというと、ゲーム参加者が5日間とある学校で生活する間、エロいことを考えた回数が一番少なかった物が優勝というバトルで、お互いにエロいことを仕掛けて相手にエロいことを考えさせるゲームです。「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「笑ってはいけない」シリーズのエロいこと版といった感じと思っていただければいいと思います。
僕がこんなゲームに参加させられたらもちろん瞬殺で敗退する自信があります。昔、「キス我慢選手権」っていう番組(?)があって、我慢できなかった劇団ひとりさんの気持ち、とってもよく理解出来ちゃいます。そのうえ、このゲームはもっと過激なルールで、キスどころか×××を我慢しなくてはならないわけです。でも、やっぱり「バトル」というだけあって、いわゆるデスゲームなわけですが、その「罰」は「死」ではなくて「快感」を奪われるというものです。「快感」を奪われるのが「罰」?なんでそれが罰なの?僕なんか、あの子可愛いなとか、あの子とお友達になりたいなという煩悩が無くなって、生産性がとーっても上がるのではないかと期待しちゃいます。しかも、ゲーム中思いっきりエロいことができるんですよ。先のことなんか全然考えません。
ところで、このラノベのストーリーに問題があるのは、主人公がこのゲームに参加しようと思った動機です。自分をかばってトラックに轢かれた恋人を生き返らせたいというものですが、このゲームの参加動機としては重過ぎる。また、その轢かれた時の描写も重い。なのに、なんなのこの主人公、「AV女優でヌケる体に戻りたい!」だと?最初のうち気の毒に思って損したわ。
最後にもう一つ、このラノベの巻頭イラストには「この戦いには血が流れないだけ!流れるのは聖水であるという違いだけだ!」という期待に胸が膨らむ場面があるのに、その後「聖水」なんて言葉はただの一度も出てきませんでした。金返せー。
(ん、全然ラノベの感想になっておらんか。)