Ⅰ.Data
作者:入栖
イラスト:神無月 昇
初版:2019年11月1日
第3版:2020年2月10日
ページ数:286
Ⅱ.Score
エロゲ(たぶんエロゲームの略)内のキャラクターに転生するって発想からしてファンタジー度「4」。でも題名に「エロゲ」って付いている割にはそれほどでもない健全なラノベなのでエッチ度「3」。例によって皇帝陛下の次女との絡みはあるが、他の登場人物との関係も気になってしまうので、キュンキュン度「3」。割とストーリーもしっかりしているので、総合「4」とさせていただきます。
Ⅲ.Impression
ラノベのファンタジー物と言えば、何かに転生するストーリーが多いですが、このラノベはエロゲ内のキャラクターに転生する物語。しかも、この主人公、そのエロゲが大好きでやりこんでいるので、次に何が起きるか予測できてしまう。これって最強な能力じゃないですか?しかもそれがエロゲワールドときたら、僕だってトラックに轢かれてみたくなっちゃいます。(ちなみにこの主人公、トラックに轢かれて死んだら、エロゲワールドに転生してたって設定です。)
しかし、僕が疑問に思ったのは入栖先生はなぜ、エロゲの主人公ではなくお友達キャラに転生させたのかってことです。これちょっと疑問。絶対、主人公に転生させた方がエロいストーリーいっぱい書けるのに、、、。(そうだ、これ、大学AO入試の小論文の問題に使えそう。)
僕なりの解釈としては、入栖先生は題名に「エロゲ」と入れておきながら、エロい物語を書きたかったわけではないということです。(さぁ、君もこれをヒントに小論文書いてみよう。)
でもね、入栖先生、巻末にエロゲの主人公登場させているんですよね。そのうえ、皇帝陛下の次女に加え、魔法学園の女学園長、その娘でこの学園の女教師、そしてこの学園の先輩女子と第2巻以降を期待させる登場人物たくさん。
ぜひ健全な男子諸君に手に取って欲しい一冊です。
そうそう、エロゲ、エロゲって書いてきましたけど、僕、エロゲやったことまるで無いんですよ。入栖先生の作品を理解するためにも、一度はやってみた方がいいと思うんです。
誰かお勧めのエロゲ、紹介してくれませんかー?