Ⅰ.Data
イラスト:ねいび
初版:2020年6月20日
ページ数:318
Ⅱ.Score
とあるアパートで独り暮らしすることになった男子高校生が、そのアパートの大家さんや住人であるお姉さん方に可愛がられるという物語ですが、エッチ度もキュンキュン度もほどほどな感じでそれぞれ「3」。総合でも「3」とさせていただきます。
Ⅲ.Impression
男子たるもの確かにお姉さんに甘えたい願望っていうのはあるのですが、このラノベがその男子の欲望にあまり訴えないのは何故かと考えてみたところ思ったのは、おそらくこのラノベがお姉さん目線で書かれているからだと思います。
このラノベに登場するお姉さんは全部で4人、それぞれ個性のあるお姉さん方なのですが、共通して主人公を可愛いと思い、言ってみれば自分の愛玩動物のようにしたいと思っているところです。つまり、主人公を自分の思うようにしたいと思っているのです。
男って(少なくとも僕は)お姉さんに可愛がられたいとは思うけれど、それは、お姉さんが思っているように可愛がられるのではなく、自分が思うように可愛がられたいと思っているんだと思います。
そういう意味で、主人公の欲望に関する表現が少ないこのラノベは、男子にとっては少し物足りないかもしれないなと思います。
可愛らしい男の子のことを「ショタ」と呼ぶのだそうですけれども、恥ずかしながらこのラノベを読んで初めて知った言葉です。おそらくこの言葉、女性目線の言葉だと思います。だから、スケベおやじの僕が今まで知らなかった言葉だし、このラノベが女性目線と感じてしまう部分なんだと思います。
おそらく、20代の女性なら楽しく読めるラノベではないでしょうか。
もちろん、僕としても4人のお姉さんに可愛がられる、というストーリー自体は大好きなのですが、、、。