Ⅰ.Data
イラスト:黒獅子
ページ数:315
Ⅱ.Score
このラノベは、主人公が使っても使ってもお金が無くならない財布を拾ったという、まさしくファンタジー物語なので、ファンタジー度「5」。でも清く正しい青少年向けラノベで、エッチ度、ギャグ度は低め。もちろん美女もたくさん出てきますが、愛の力ではなくお金の力を使った物語なのでキュンキュン度「2」。ただし、お金の使い道が清く正しくはあるものの僕好みだったので、ストーリー「4」。全体的に見てとっても楽しい、自分の夢を代わりに叶えてくれるラノベなので、オマケして総合「5」をつけさせていただきます。
Ⅲ.Impression
作者先生も自画自賛されているように、使っても使ってもどんどんお金が補充されていく財布を拾うといアイデアは素晴らしいと思います。しかもまるでご自分でやってみたかのように、その財布を使ってお金を増やしていくと、1時間で12億円作り出せるのだそうです。この発想の原点は、宝くじが当たってもちょっと贅沢すれば10億円なんて簡単に使い切ってしまうようだろうという発想だそうです。
僕もこの発想は大いに共感できます。いつも10億円当たったら何に使おうなんて思いながら宝くじ買いますが、あれこれ考えているうちにすぐに10億円じゃ足りなくなります。だったら宝くじなんか買わずにソフトバンクの孫正義さんのように大きな事業を始めてみるとか考えればいいのに、使ってっも使ってもどんどんお金が補充されていく財布などという非現実的なものを思い付いてしまう作者先生が、僕は自分に似ていてとっても好きです。
ま、こんな発想しかできないのですから、宝くじで10億円当たっても小心者の僕はちびちびと使ううんだろうなと思います。作者先生の考え方も同じなようで、使い切れないお金が手に入ってもまずはキャバクラ豪遊から入りますね。その発想好きです。
あと、作者先生の人柄が垣間見えるのは、主人公が使い切れないお金を自分のために使うのではなく、人助けのために使おうとするところです。有り余るお金でサラ金からの借金漬けになっている人を助けようとする。なんて素晴らしい発想でしょう。しかも助けた人が巨乳。そのために助けたのではないと言いつつ、最後にはいただいてしまうところなど、作者先生のお人柄がしのばれます。
このほか、有り余るお金でアイドルグループのプロデュースも始めます。これこそ僕もやってみたかったこと。僕のお金があったらやってみたいことがそのまま描かれているのもこのラノベが好きになった理由の一つです。
そして、次巻でのこのアイドルグループの活躍がとても楽しみに思っています。