Ⅰ.Data
作者:平坂 読
イラスト:U35
初版:2020年12月31日
ページ数:245
Ⅱ.Score
男子が「百合」って見ると結構期待してしまうのですが、期待通りではないもどかしさがあるのためエッチ度「2」。女同士でもキュンキュンする恋愛は成立するとは思っていますが、この作品はキュンキュンする物語でもないので、キュンキュン度も「2」。と言うわけで、ストーリーは「3」、総合でも「3」とさせていただきます。
Ⅲ.Impression
タイトルに「〆切前には」と付いているのでわかるように、女性ラノベ作家とそのアシスタント(?)女子の物語です。
作家の才能がない僕でも、試験の直前になると、勉強しなければならないのは分かっているのに、勉強と違うことをやりたくなってしまうという気持ちはとてもよく分かります。そして、身の回りの世話をしてくれる美少女がいてくれたらどんなに楽しいだろうという気持ちもよく分かります。
もしかして、この物語、作者先生の夢を描いた作品じゃないでしょうか。〆切前にやりたいことの羅列。
やりたいことの羅列は書いていて気持ちいいのでしょうが、ストーリーとしてはどうなのかなと思ってしまいます。
それでも最後に二人は結ばれるわけですが、その結ばれた時の描写が全くないのが、僕としては残念です。
そういう意味で、同じGA文庫でも、こちらの作品ではおすすめです。
さて、今回の作品は、エッチ度「2」の作品ではあるものの、興味ある記載が2点ありました。
- 女同士でも、相手の裸を見ると下腹部に手が行ってしまう。
- 女同士でも、相手の使った歯ブラシを使ってみたい。
僕はLGBTのことはよく分からないので、詳しい評論は避けたいと思いますが、僕がお風呂場で、全くの偶然に女の子の裸を見たとしたら、ラッキーとは思いますが、その場で下腹部に手を持っていくことは無いかな思います。
また、よく男子は好きな女子のリコーダーを吹いてみたいみたいな話はありますが、半分冗談で、真剣にそうは思わないような気がします。
でも、これがLGBTの方々の実態なのでしょうか。
だとすると、アンコンシャンバイアスは無くとも、なんだかなぁと思ってしまいますが、いかか?