Ⅰ.Data
作者:春日 みかげ
イラスト:みやま 零
初版:2015年9月25日
ページ数:306
Ⅱ.Score
このラノベは織田信長が「織田信奈」であるように、ほぼすべての戦国大名を美少女に置き換えた、今はやりのゲーム「ウマ娘」のような発想であるという点でファンタジー度「5」であるのは第1巻と同じ。
エッチ度とギャグ度は低いながら、今巻は信奈と良晴の掛け合いが素晴らしく、キュンキュン度「4」。
作者先生は、信長の美濃攻めの話で、地味な巻とおっしゃっていますが、それでも総合「5」とさせていただきました。
Ⅲ.Impression
今巻は、竹中半兵衛が登場してきます。
なんて、知ってるような口ぶりで書いてますが、竹中半兵衛のことは名前は聞いたことありますが、どんなお方なのかはほとんど知りませんでした。
調べて見ると、もともとは美濃斎藤家の家臣だったのが、信長に美濃が攻略されると、織田方の名軍師となったお方のようです。
このラノベもその通りの筋書きですが、ラノベでは信長の美濃攻略にも協力していますね。
ラノベでは半兵衛が信奈の家臣にならずに、良晴の家臣になっていますが、史実でも半兵衛は半兵衛調略係だった秀吉の家臣になって、信長には仕えなかったようです。
この点、ラノベでは半兵衛をいじめられっ子の女の子として描写して、この史実を再現しています。うまい設定だなと思いました。
あと、今巻で圧巻だったのは、信奈と良晴のお互いツンデレなやり取りです。お互い好意を寄せているのにツンツンしてしまう感情の流れが、テンポ良い会話の流れからとても良く感じられます。
これは第1巻でも感じられた点ですが、今巻でさらにキレを増していて、次巻以降を読み進めるのが楽しみです。