Ⅰ.Data
作者:霧山 よん
イラスト:ヨシモト
初版:2020年10月20日
ページ数:285
Ⅱ.Score
将来の自分が作った人工知能が自分を救うために未来からやって来るという、シュワルツェネッガーの映画にでも出てきそうな物語なので、ファンタジー度「4」。タイトルが「人工知能」→「人工痴能」となっていることからもお分かりいただけるように、エッチ度「4」。ネタバレになるのであまり言いませんが、AIが2台あったとでもいうのでしょうか、チョット想定してなかったストーリーでビックリさせてもらったのでストーリー「5」。総合でも「4」とさせていただきます。
Ⅲ.Impression
いやあ、久々に高スコアのラノベに出会いました。ま、そもそもタイトルからして僕の好みに合ってるんですけどね。(あ、好みに合っているというのは、「痴」の文字や「ドスケベ」って言葉です(^^;)
考えてみると、「人生デバッグ入門」というのは物語の中のどこに出てきたのだろうと考えてしまうのですが、多分、未来からやってきた自分の作ったAIが自分を助けるという部分が「デバッグ」なんでしょうね。
未来から来たAIというと、同じような話(?)のドラえもんで例えるならば、のび太くんの孫のセワシくんみたいな男子を思い付きますが、このラノベでは未来から来たAIは可愛らしい女の子です。なぜか、主人公が「ドスケベ」だからです。
ちなみに、このAIの充電方法は「絶頂充電」だそうで、僕的には「絶頂充電」の描写もして欲しかったのですが、やっぱり「ファンタジア文庫」は健全な青少年のための文庫なので、このラノベの中では結局のところ、残念ながらそんな充電方法はしていません。だからエッチ度は1点減点の「4」。
でも、こういうシチュエーションって憧れますよね。僕なんか、数学ができなかったので仕方なく文系を選択したタイプで、本当はプログラミングとかロボットとか大好きで、自分の手伝いとかアドバイスをしてくれるロボットAIを作ってみたいな、といつも思っています。折から文系人間として会社勤めをしている僕みたいな人間にとっても、RPAとかAIが大ブームになっておりまして、Pythonなんてプログラミング言語を勉強してみようかなんて考えてます。でも悲しいかな、Pythonの勉強をするためにはもっともっと基礎的な知識が必要なようです。
自分を助けるAIが出来上がるまでにどんだけかかるのやら、、、。しかたなく、こんな感じのラノベで欲求を満たしている次第なのでありました(^^;