Ⅰ.Data
作者:常陸之介 寛浩
イラスト:茨乃
初版:2021年3月25日
ページ数:284
Ⅱ.Score
このシリーズのファンタジー度は「5」です。もう、どんどん側室が増えていっちゃうのでエッチ度「4」。でも、側室なのでキュンキュン度「3」。ストーリー、総合ともに「4」です。
Ⅲ.Impression
今回の物語は茨城城下町開発途上における北方の守りについて語られています。
この時代の茨城の北方は伊達氏だったようです。僕、昔は福島が伊達家の領地だったなんて初めて知りました。福島と言えば会津、白虎隊、松平様のお膝元のイメージしかありませんでした。
さて、このラノベの主人公はすでに押しも押されぬ副将軍。北方の守りと言っても伊達氏から見れば南方の守りなわけです。そこで、伊達氏、主人公に側室を送り込もうとします。小糸、小滝の姉妹です。主人公の好みを研究した伊達氏は畑仕事で日焼けした農民姉妹を送り込みます。こんがり小麦色に日焼けした女の子、確かに魅力的で、伊達氏の目論見は当たりました。今作は、こんな小糸、小滝のお話です。
ま、僕的には真っ白な透き通るような肌の女の子の方が好みですけどね(^^;
このシリーズを読ませていただくといつも感心すのですが、作者先生は、戦国武将の領地に関する知識にとどまらず、色々な知識をお持ちです。
今回は、お城の天守閣は2種類あるということを勉強させていただきました。「望楼型天守」と「層塔型天守」です。調べて見ると、「層塔型天守」は関ケ原以降に登場した天守で、低コストで建築できるのだそうです。お城なんてどれも同じようにしか見えませんでしたが、奥が深いものなのですね。
<ご参考>
さて、参考リンク先ですが、「城びと」というお城愛好家向けのHPのようです。無料で会員になれて、お城の情報もゲットできるようになるらしいので、会員になってみようかとも思いましたが、このHPの運営が話題の東北新社だということを知って、少々躊躇しているところです(^^;