Ⅰ.Data
イラスト:ryota
ページ数:295
Ⅱ.Score
何百年もの間待ち続けていてくれる女の子が4人もいるという設定自体がファンタジーなので、ファンタジー度「4」。でも主人公が優しい男過ぎるので(この感覚分かりますか)、キュンキュン度「3」くらい。エッチ度もギャグ度も高くなく、ストーリーも若干飛躍している感じを受けるのでストーリー「3」。総合でも「3」とさせていただきます。
Ⅲ.Impression
正直、僕もこんなモテる男に生まれてきたかったです。自分のことを800年待ってた女の子、600年待ってた女の子、400年待ってた女の子、200年待ってた女の子が一堂に会して自分のことを取り合うわけですから、男冥利に尽きるってもんです。
僕なんかどっちかって言うと複数の女の子からいらないと言われちゃうタイプですから、こんな事態になったら、取り合いされる状況を思いっきり楽しんじゃうと思うんですよね。
ところがこの主人公、4人と順番にデートして、それぞれの女の子と紳士的に付き合うという極めて馬鹿正直な男子です。う~ん、そこがもしかしたら物足りなかったところかもしれませんね。
このラノベの裏表紙には「転生したら現世では元カノが渋滞していました」とあります。その「渋滞」のドタバタがもう少しあった方が僕的には好きです。
ちょっとネタバレっぽいことになってしまいますが、最後にはこの元カノ達、なんだか仲良くなってしまうのですが、やっぱり「ドタバタ」があっての仲直りが良かったっす。
あと、4人との普通のデートからの主人公がすごい戦闘をやってのけることになるのですが、その転換の「なんで?」感はありますし、その場面はどうしても進撃の巨人とターミネーターを思い起こしてしまいます。
あれ、なんか僕、色々酷いこと書いてるような気がしてきた。でも、この作品は「めくるめく映像転換を想起させる文体」と言ったら良いのでしょうか、まさしく映像を観ている気がしてきてどんどん引き込まれていきます。
おそらく、アニメとかにしたら大ヒット間違い無しだと思います。