いまむぅのラノベ大好き!

ラノベとは、ライトノベルの略。最近はアニメ化されるラノベも増えています。もちろんアニメ化されていないラノベでもおすすめのラノベは沢山あります。記事の中からお気に入りのラノベが見つかりますように。

美少女と距離を置く方法 1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが (オーバーラップ文庫)

Ⅰ.Data 

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作者:丸深 まろやか

イラスト:シソ

初版:2020年9月25日

ページ数:349

 

Ⅱ.Score

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極めて真面目なラブコメです。真面目過ぎてラノベというより文学作品に近いと思います。よって、エッチ度、ギャグ度は低め。ラブコメ読んでて僕がよく感じる有り得ないシチュエーションがあるので、ファンタジー度「3」。カップル誕生物語なので、キュンキュン度「4」。「ぼっち」の生態が良く描かれているので、ストーリー「4」。総合も「4」とさせていただきます。

 

Ⅲ.Impression

お互い好意を持っているのに、お互い不器用なので、くっつきそうもないカップルが様々な事件や、周りの手助けによって、恋人同士になって行く物語です。

他人の幸せを妬む気持ちからなのかもしれませんが、どうもこういうラブコメを読んでいると、そんなこと有り得ないじゃんと思うことが良くあります。今回もそうでした。

その1.高校生なのにお互いひとり暮らしをしていること。

大学生ならまだしも、高校生から一人暮らししているヤツなんて少なくとも僕の周りでは見たことありません。

その2.しかも隣同士のマンションに住んでいること。

お互い一人暮らししていることすら珍しいのに、住んでるところが隣同士なんてさらに確率低い。

その3.で、友達少ない男の彼女となるヒロインが美少女であること。

作者先生は「ぼっち」のことよく分かってらっしゃるとは感じるのですが、そんな「ぼっち」の彼女が美少女なんて有り得ないし、許せない(あ、感情入った)。

と、こんな設定だと、なんか冷めた目で読み進んじゃうんですよね。

 

あ、でも、さっきも言いましたが、作者先生は「ぼっち」の生態を良く理解していらっしゃる。僕もどちらかと言うと「ぼっち」なので、主人公の行動、気持ちがとても共感を感じるものでした。それはたぶん、というか間違いなく作者先生も「ぼっち」だからだと思います。往々にして「ぼっち」な人はとても優しい素直な人が多いものです。それは、「あとがき」読んでみるとよくわかります。そのように感じた部分をいくつか引用してみましょう。

その1.ウェブで書籍化を発表した記事には、「メールが来たときはカフェにいた」と書きましたが、本当はファーストフード店にいました。すみませんでした。

その2.私はしょっちゅうひとりですが、楽しいですよ。だから、友達が少なくても悲しくありません。嘘です。友達募集中です。よろしくお願いします。

その3.陰で「ひぐっちぃ」と呼んでました。すみませんでした。

いずれも、「言わなきゃいいのに」と思ってあきれる内容のものです。あきれはするのですが、なぜかその素直な性格に好感を持ってしまいます。

おそらくこのラノベの主人公の2人も、お互いをこんなふうに感じたのではないかと思います。

 

Ⅳ.Goods

こんなオマケ付いてました。

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ショートストーリー付いてますが内容は普通です(^^;