Ⅰ.Data
作者:佐伯さん
イラスト:和武 はざの
ページ数:273
Ⅱ.Score
とっても素敵なラノベだと思います。もちろんキュンキュンもしちゃいます。よって、ストーリー、キュンキュン度「4」。だけれども、僕、ラブコメの前提となる状況が有り得ない状況だと思っちゃうと、どうも好きになれないんですよ。よって、ファンタジー度「2」。ただし、総合では「4」にはなる作品だと思います。
Ⅲ.Impression
なんて偉そうに書いてますが、この作品、実際は大人気作品で、既に第5巻まで刊行されています。さらに、僕が買ったこの第1巻はなんと、「第14刷」でした。
そもそもラノベの印刷部数ってどの程度か良く知りませんし、1回の増刷でどのくらいの部数印刷するのか見当もつかないのですが、「第14刷」といえば、相当な稼ぎ手だと思います。
確かに内容は素晴らしいです。主人公がこんな美少女と自分が関わり合うことなんて絶対無いと思うような美少女と少しずつ惹かれ合っていくわけですから。読んでいてキュンキュンしちゃいます。
でも、僕は読みながら思っていました、こんなキュンキュンストーリーは小説の中だけなのだと。美少女というのは所詮「観賞用」なのです。現実のものではありません。
そもそも、一人暮らしの高校生の部屋が同じアパートの隣同士なんて絶対あり得ないシチュエーションです。しかもその2人が同じ学校に通う男女だなんて。高校生が一人暮らしことすら有り得ないと思います。少なくとも都市部では。
さらに、隣に住んでいる美少女が自分の部屋の片づけ、掃除までやってくれるなんてまず無いでしょう。しかも毎日夕飯を作ってくれるなんて夢のまた夢です。
という冷めた視点でしかラノベを読めない僕のような性格の方には、絶対あり得ない話なので、この作品はお勧めできません。
しかし、不思議ですよねぇ。異世界に転移したり、悪者と戦って退治しちゃう話なんてさらに有り得ないのに、そういう作品は大丈夫なんです。
これ、何でしょう、ある意味一種の嫉妬なのでは、と思う今日この頃です(^^;